説明
航路設計資料
航路設計は、要約すると以下の手順にまとめられる:原則を堅持し、気象を把握し、資料を読み込み、海域を研究し、航路を策定する。
英国海軍水路測量局は、全世界の海域を網羅し、種類が比較的豊富で、更新や修正が比較的迅速な航海図資料を出版・発行している。これらの資料を正しく使用し、理解し、修正することは航路設計の必要条件である。
一、航海図書総目録
『航海図書総目録』(Catalogue of Admiralty Charts And Publications)通称『総目録』書誌番号NP131は、英国海軍水路測量局が毎年年初に刊行する。本総目録は英国海軍省が発行する全海図及び航海参考図書の発刊状況を網羅し、航海関係者が必要な英国版海図や資料を検索・選定・購入するための指針となる。
二、世界の海洋航路
『世界大洋航路』(Ocean Passages For the World)書号NP136は、世界の主要な海洋気候航路を紹介する書籍であり、遠洋航路の策定時に参考となる。本書では、気象やその他の航路計画に影響を与える要素を簡潔に紹介し、頻繁に選択される多数の推奨航路の説明と航程を掲載し、概算の航行時間算出を可能にしている。現在使用されているのは1987年発行の第4版であり、約15年ごとに改訂版が発行されている。
三、航路図
航路図(routeing chart)は船舶が航路を選択し航路を設計する際の主要な参考図であり、世界の主要港湾間の推奨航路をより直観的に表示する。航路図は北大西洋・南大西洋、北太平洋・南太平洋、インド洋の5グループに分かれる。毎月1枚ずつ、各グループ12枚、計60枚で、図面番号は5124(1)~(12)から5128(1)~(12)までである。航路図はメルカトル図法による投影図である。図面には当該月の大洋における慣行航路と航程、風力・風向、海流、氷域境界、喫水線区域などの情報が記載されている。海図の縮尺が小さすぎるため、航行用図面としては使用できないが、概略図として使用可能であり、おおよその航路と航程を測定することができる。
四、航路ガイド
英国版『航路案内』(sailing direction)は全世界の海域を網羅し、書号NP1-NP72は現在計76冊(1997年版)である。各巻の対応海域範囲は、『航海図書総目録』の索引図Yページ、またはNP100『海員手引書』及びNP136『世界大洋航路』の表紙裏にある航路案内索引図で確認できる。毎年1月1日時点で有効な『航路案内』関連通告のみが『英国版航海通告年次要約』(Annual Summary of Admiralty Notices to Mariners)に収録される。
航路ガイドは主に海図上の情報資料の不足を補うため、海図では完全に表現できない航海参考資料を編纂した書籍であり、航海者に詳細な航海資料と豊富な航行経験を提供するため、船舶の安全航行に不可欠な重要な参考書である。
各巻の『航路案内』出版後、出版部門は海域及び航路の変化状況に基づき、不定期に『航路案内補編』(supplement of sailing direction)を発行し、新版『航路案内』が刊行されるまで継続する。各号の『補篇』の内容は、当該『航路案内』の発行時から当該『補篇』発行前までの全改正資料をまとめたものである。したがって、新たな『補篇』が発行されると、既存の『補篇』は同時に廃止される。各『航路案内』には、最新版の『補篇』を1冊保持すれば十分である。
五、灯標と霧号表
英国版『灯標と霧信号表』(Admiralty List of Lights and Fog Signals)、通称『灯標表』は全11巻で、書号はNP74-NP84である。各巻のコードはそれぞれA、B、C、D、E、F、G、H、J、K、L(Iは欠番)である。各巻に含まれる海域の境界線は、各巻の表紙裏にある「灯標表境界図(Limits of Volumes of Admiralty List of Lights)」または英国版『航海図書総目録』の索引図Zに印刷されている。
六、英国版無線信号計
英国版『無線信号表』(Admiralty list of radio signals)は全8巻12冊で、番号はNP281-NP288である。操縦士は第1、2、3、5、6、7、8巻の内容を把握し、必要時に使用方法を理解できるようにしなければならない。
七、入港ガイド
『港湾入港ガイド』(Guide to Port Entry)は英国海運会社が隔年で発行する出版物であり、新版発行と同時に旧版は廃止となる。現在、各版は二冊構成で、国名の頭文字A-Lが第一巻、M-Zが第二巻である。内容は世界各国の港湾及び海運関連情報の紹介を主とする。現在、多くの遠洋船舶、特に不定期船において本ガイドの必要性が高まっている。各巻の本文(Text)部分は国名のアルファベット順に配列されており、各国名は該当ページに港湾情報が記載されるほか、奇数ページの右上隅にも印字されている。各国名の後には主要港湾名のアルファベット順に配列されている。
八、船員手帳
『海員手冊』(The Mariner’s Handbook)は航海従事者にとって非常に参考価値のある手引書である。本書の書誌番号はNP100で、約10年ごとに改訂版が刊行され、現行版は1989年の第6版である。その間、内容の追加・修正に基づき複数の補遺(Supplement)が刊行され、最新の情報を維持している。中国語版は、大連海事大学出版社や人民交通出版社などの出版社が刊行する『航海学』『船舶気象』『航海史概論』『船員心理学』などの書籍を参照できる。
九、航海天文暦
航海天文暦(nautical almanac)は、航海上の必要に応じ編算・出版される天文年鑑であり、天文航海における主要な道具の一つである。航海天文暦の主な内容は、正確な太陽・月・惑星・恒星の見かけの位置を計算し、日付順に配列したもので、記載データは小数点以下1桁まで計算されている。また、太陽と月の天頂通過時刻及び出没時刻、ならびに関連する天象資料を掲載している。中国、フランス、日本、イギリス、アメリカ、ソ連などの主要海運国では、内容の類似した航海天文暦を出版している。


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